史蹟山代郷遺跡群 正倉院と岩坂陵松江市を自転車で走っているとたくさんの史跡・遺跡・古墳に出会います。ここは、史跡 山代郷遺跡群 正倉跡です。 正倉とは当時の税である米を保管する倉庫のことです。 調査(1978-1980)によると、大きな倉庫群があったそうです。 倉庫に保管されたと思われる米も炭化した状態で大量に見つかったそうです。 発掘調査後は、埋められて国の史跡に指定され、地元の人に大切にされているのだそうです。 史跡群というくらいですから、本当にたくさんあるのです。 その一つ一つが、もし島根以外で見つかればびっくりするほど貴重なものばかりなのです。 ところが、島根はこういった史跡・遺跡・古墳がものすごくたくさんあるのでひとつひとつ納得いくまで、ゆっくり見ていたら、何日あっても島根を出ることが出来なくなってしまうでしょう。 もう、島根に住むしかない。 なんてことになっては大変なので、ほどほどで、自転車に乗り次に進むことにしました。 う~ん、何だろうと思ったら、岩坂陵と書いてあります。 自転車で見れる範囲だけでも、東淵寺古墳、団原古墳、岡田山古墳群、岩屋後古墳、御崎山古墳、…。 ちょっとした小山は全部古墳に見えてきます。 実際そうなのかもしれません。 私は大阪で生まれ奈良で住んでいたので、古墳や遺跡には親しんできましたが、ここ松江にはびっくりしました。 古代に大和や河内と違った一大文化圏があったことは間違いない事実です。 こんなに凄いとは思いもよりませんでした。 本や写真で見るだけでなく、こうやって自分の足で歩き自分の目で見ると良く分かります。 古代の風を体中で感じることができます。 大きな神社や有名なところももちろん大好きですが、このように街自体が歴史をつたえている素晴らしいさ。 今回の旅は、いろいろな意味で感慨深くまた心にしみる思いです。 |